広告マンガ制作・山田企画事務所は、

山田企画事務所は、大阪に事務所を置いて関西地方 を中心に、まんが広告や「キャラクター」を創りたいス ポンサーと優れたベテランや、フレッシュな新人の漫画 家やアニメーターの先生とを結んで、マンガ、アニメ、 キャラクターを作るシゴトをしています。

1986年から日本アニメーション協会会員/日本漫画家協会 の会員 です。その経緯は、ブログなどをご覧下さい。

また、地方自治体や官公庁、学校などのセミナー、イ ベ ントもプロデュースしています。 日本イベント業務管理者協会 理事とNPO法人アクト情報交流理事をさせていただいています。

漫画キャラクターや、まんが広告、アニメーションを 通じて、消費者やお客様に「夢と希望」を与え、楽し み、喜んでいただく事を目指しています。

2015年10月20日火曜日

ロボサムライ駆ける■第4回

ロボサムライ駆ける■第4回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 ●山田企画事務所動画`yamadakikaku2009


 機械城。
ロセンデールによって、極めて短時間に作られていた城である。

 ロセンデールが、日本に到着してすでに六カ月がたっている。

 この時期、古来からあった城は霊戦争のおりなくなっていた。それゆえ大阪城の場所にその機械城は建てられていた。

 外見上は日本の城に見える。城壁、天守閣、櫓などを見ても変わっているようには見えない。が、すべて機械でできているのだ。城壁の石垣の一つ一つも、窓枠の一つ一つも、すべて機械なのだ。

 それもロセンデールの命令どおりに作動する一つの機械生命体であった。城壁の四隅に櫓があり、中央部に天守閣、小天守閣がある。 この天守閣のみ、少しばかり形が変わっていて、西欧の寺院風にも見えた。

 一階から五階まで、吹き抜け部分が作られていた。小天守閣には、心柱を探るための研究機材が集中していた。

 天守閣は、ロセンデールの居城であり、そして何か別の目的で建てられているのであった。
     ◆
「斎藤殿、水野殿、ご覧ください。もうここまで進んでおります」 ロセンデールは、機械城の中央、天守閣にあるコントロールルームの巨大なモニターを二人に示した。

 この画面には、心柱があると思われる位置がコンピュータグラフイックスで描かれ、その心柱に向かって進む地下坑道が数多く表示されている。この地下坑道のすべてで、数百体のロボットが作業を行っていた。

「西日本がロボット奴隷制でようございました。東日本ならロボットを強制労働させるわけにはいきませんからね」

 ロセンデールがいった。
「さようでござる。ロセンデール卿も運のいいことじゃ」
 水野がほくそ笑む。
「しかし、やはり足毛布博士がいなければ、こうもいきませんでした」
「さようで。で、足毛布博士は」

「ああ、彼は人に会いたくないとおっしゃって坑道A-五〇に入っておられます」
「博士の人嫌いにも困ったものじゃのう」

「いやいや、それだからこそ、このようなロボット強制労働ができるというものです」
「ほほ、博士の性癖に感謝せぬといかん訳ですな」
「そのようですな、はっはは」

「が、ロセンデール卿。みはしらが発見されたあかつきのこと、よろしくお願い申しあげますぞ」

「日本統一のことですね」

「しっし、ロセンデール卿。声が大きすぎます」

「何しろ、これは我々だけの秘密でございます」

「まさに、まさに。それにしても、落合レイモン殿があように易々と我々に協力していただける意向をお持ちとは思いもしませんでした」

「レイモン殿も何か考えるところがあるのでござろう」

「斎藤、それゆえ、レイモン殿の監視、努々怠るではないぞ」

 水野は、隣に控えていた斎藤にいった。
「さように取り計らいます」

「水野殿、斎藤殿。珍しいものをお目にかけましょうか」

「ロセンデール卿、それは一体どのような」

「ご両公とも眼を回されるに相違ない」

「ほほう、卿がそう言われるくらいなら」
「期待いたそう」

 巨大な空間が機械城天守閣の中にある。高さ三十メートル、広さは縦横とも百二十メートルはあるだろう。その真ん中に真紅のカーテンで仕切られている。

「いったい、これは」

「お見せしよう。カーテンを開けよ」ロセンデールが命令した。

「こ、これは」
 二人は絶句した。黄金の大仏であった。

「どのようにしてここへ」
 水野と斎藤は叫んでいた。
「それはね、企業秘密です」
 ロセンデールはにこりとした。
続く
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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2015年10月16日金曜日

ロボサムライ駆ける■第1回

ロボサムライ駆ける■第1回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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■第1章  胎動

  (1)
 巨大な島が動いている。その島が瀬戸内海を航行しているのだ。まろやかな陽光たなびく中、その島は動く。空母ライオンであった。

「風光明媚なところでございますなあ」

 バイオ空母ライオン、排水量一〇万トン。甲板の幅五〇メートル、全長弐〇〇メートル。ロセンデール卿の私物である。

 ロセンデールの秘書官のクルトフが、ライオンの鑑橋から、瀬戸内海を見渡しながら言った。

 今年六十になるクルトフは、鷲のような顔付きをしている。赤く思慮深い眼、大きない鼻梁は高くいかつい感じをましていた。長い白髪は仙人を思わせる事がある。
 ヨーロッパの首相級を思わせる華麗な宮廷服を着ていた。

「クルトフ。ここ、日本が手にはいるわけですから。心して計画にかかねばなりませんね。それでどうですか。大阪シティの受け入れ体制は」ロセンデールは言った。

 ロセンデールはいかにもヨーロッパ的な顔立ちであり、言葉使いも優しく、一見やさ男であるが、よく観察すると、野望を秘めた目と高貴な育ちを表す高い鼻と、力強い意志をもつ顎が見えて来る。

そして、体全体からは権力を持つ男のオーラが発されているようであった。今年三七才になるが、二〇代後半にしか見えなかった。

 長い金髪を後ろで束ねて垂らし、ビロードでできた古代ペルシア風のチュニックとショートコートを来ていた。

「万全のようです。これも卿(けい)の深慮遠謀のお陰」

「くくくっ、ともかくも、世界史上誰もなし得なかったことをしようとするわけですからねえ。ところでクルトフ、例の霊能師の方は大丈夫なのですか」
「その方の準備も万全でございます。西日本都市連合議長の水野なりが、餌をまいておりましょう」

「ロセンデール様、皆の用意ができました」

 聖騎士団長シュトルフが言った。
 シュトルフは、戦のなかで生まれたような男だった。赤ら顔で首は太く、胴は樽のようだった。その樽の上に乗っている顔はどちらかというと愛嬌があった。眼は小さく、鼻は団子鼻で大きく、口もまた大きかった。ロセンデールいわくジャガ芋顔である。

 大きな戦いを生き残ってきた四五才の精鋭だった。
 光る電導師の制服を着ていた。そのコスチュームは、昔の十字軍を思わせた。

「よーし、お前たち聖騎士団、電導師たちの力を見せてもらいましょう」
 ロセンデールは剣を引き抜いていた。
 ゲルマンの剣である。切っ先が陽光を受けてきらりと光る。

「殿下、さすがに見事でございます」
「ほれぼれとするお姿じゃ」クルトフが言った。
 
ロセンデールの後ろには、うすぎぬを着た巫女たちが戦いの歌を歌い始める。一五才から一八才の美女ばかりだった。

 ロセンデールの歌姫たちだ。

 ゲルマンの剣はわざわざ、ルドルフがロセンデールに渡したものだった。
「皇帝ルドルフ猊下、この剣にて帝国の土ひろげましょうぞ」
 こう見栄をきったロセンデールだった。

 ロセンデールはヨーロッパの某国で生を受け、霊戦争後のし上がってきた貴族である。現在、神聖ドイツ帝国ルドルフ大帝の右腕とすらいわれている。
「シュトルフ、例のものを合体してみせて下さい」
「殿下、ここでですか」

「まだ大阪港へつきません。ここで、姿と力を見てみたいのです」「わかりました。殿下のおおせのままに」

「飛行士の諸君、甲板にバイオコプターを集めよ」

 バイオコプターは生体を形どった機械飛行機で、大きな羽根で羽ばたくことにより揚力を得ていた。この生体とは、とんぼとか兜虫とかの昆虫である。
「よーし、動かせ」
 バイオコプターが一点に集まっていた。

 そのバイオコプターの群れが別のものに変化した。何か巨大なものが、ロセンデールたちの前に立ち上がっていた。瀬戸内海の陽光を受けて、それはきらきら輝いている。
「まことに見事です。これで日本人どもの肝を冷やさせるでしょう」     


作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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2015年10月6日火曜日

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